ヴィーガンカヌレ、初めて作ったのは二年ほど前のこと。↓
実は数年たった今でも人気投稿の一つなのです。
今回また作ろうと思ったのはあることがきっかけで。
先日ある方から、何度か挑戦しているけど上手くいかない(中だけ生焼け、”す”が入らない)、と相談を受けたのです。
自分が作ったときのことを思い出そうとしたのですが、さすがに二年ほど前なのでうろ覚え。
しかも、レシピに少し手描きでメモをしてあったものの、あまり役に立つことが書いてなくて(苦笑)。
なので、自分でまた作ってみようと思ったのです。
そうしたら、何かアドバイスできるようなことが出てくるかも、と。
レシピは以前の投稿にもリンクをのせてますが、こちらです(英語)。↓
https://highteasociety.com/recipe/vegan-canele-recipe/
今回作ってみて、実は色々ポイントが見えてきたので、覚書として書き出してみました。
1.材料にはサラダ油とありますが、オリーブオイル(エキストラバージンじゃなくて匂いがしないもの)でもできました。以前作った時はサラダ油で作りましたが、今回はたまたまサラダ油がなかったから。特に差は感じませんでしたが、改めて写真を見ると最初に作ったもののほうが少し焼き色が濃いので、もしかしたら、サラダ油のほうが焼き色が付きやすいかも?
2.生地を24時間寝かせる、というのはちゃんと守ること。
3.型に入れる時点で、生地はぼたっと重すぎないこと。私が作るとたいてい寝かせた後ぼたっとした感じなので、ラム酒の量で私は調節してます。レシピにはラム酒の量が書いてありませんが、私は結構いれます、大匙4ほど。使っている豆腐の水分の多さや米粉の種類などによって変わると思うので、そこは調節すること。生地がぼとっと固めだと、出来上がり、中が硬くなって”す”も入りません。反対に生地がすでにゆるいならラム酒は少しで。私が使っている豆腐と米粉だと、ラム酒を入れる前はかなりぼとっと固めです。そこから、ゆるくしてちょうどとろみにしていく感じ。反対にたらたらっと緩過ぎだと半焼けにつながるかも?
4.レシピには書いてませんが、型にはオイルを塗っています。
5.オーブンの温度大切。オーブンはしっかり225℃で温めておくこと。225°Cで9分、そして、180℃に下げて1時間焼きます。
6.私はラックはオーブンの真ん中に置いて焼いてます。
7.焼きあがってオーブンから出したら、すぐに型からだすこと。そして、完全に冷めるまで触らない、食べない(笑)。オーブンから出してすぐ触ると柔らかい感じがするかもしれませんが、冷めると表面がかりっと硬くなります。私は2時間ほど待ちます。この過程で中の部分も落ち着いてくるのかもしません。
8. その日のうちに味わって食べる。次の日になると味も食感も落ちます。
良い感じに出来上がりました。
外はかりっと、中は、カスタード風にもちっと。
”す”の入り具合も◎。
やっぱり美味しい。
そして、実は今回ちょっとした実験もしてみたのです。
レシピ通り米粉を使ったもののほかに、米粉の代わりにオールパーパス粉(日本だと中力粉に近いと思います)を使ったものと両方作ったのです。
生地は米粉に比べるとよりどろっとした感じだったので、ラム酒を多め(大さじ6)に入れて生地の固さを調節。
出来上がりは、なかなかいい感じ。
中(↑写真)はパーフェクト!
中の部分は、米粉のものと同じぐらいか、どちらかというとこっちの方が少し出来(見た目も食感も)がいいぐらい。
ただ、外側が米粉のものに比べると焼き目が薄く、かりっとさにかけました。
特に上の部分。
↑写真、上が米粉使用で、下がオールパーパス粉を使用。
上の焼き目が違いますよね。
次回もしオールパーパス粉で作るなら、オーブンの最初の温度を上げる、または、ラックを下に下げる(型の上の部分がオーブンの底の熱に近くなるよう)、または、いつも型をのせてる天板をやめる、または、これを全部やろうと思います。
グルテンフリーを目指している方はレシピ通り米粉で、ヴィーガンだけどグルテンフリーじゃなくてもいい、という方はオールパーパス粉で試すのも面白いかも。
カヌレは見た目も味も、ちょっと特別な気分にしてくれますよね。
ヴィーガンでも食べられるカヌレができるのは本当にうれしい。
待ち時間は長いですが(生地を寝かせる時間、焼く時間、冷ます時間など)実際の手作業は短いので、意外にも気軽に作れます。
上のメモ、お役に立てばうれしいです。
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