サワードウブレッドとは、小麦粉、水、天然酵母サワードウスターター、塩のみで作るパン。
パリッと焼けた表面と独特な酸味が特徴です。
そして、サワードウスターターは、こちらもシンプルで、小麦粉と水のみで作ります。
初めてサワードウブレッドを作ろうと思ったのは、コロナが始まってすぐぐらいの時。
コロナ中は自宅待機で家にいる人が増えたことで、アメリカではパン作りを始めた人が急激に増えました。
私はエッセンシャルワーカーということで、今までと同じ通り仕事に行っていましたが、コロナに関する色々な不安もあって、何か気分を紛らわしてくれるもの、として、サワードウのパン作りを始めた気がします。
需要が増えたので、小麦粉が店から消えたりもして、郊外まで運転して小麦粉を探しに行った思い出もあり。
初めてのサワードウブレッドのスターター(ボビーと名付けました;サワードウスターターを名付けるのは私だけじゃなく、やる人多いです)作りは、人気ブログを参考にしたのですが、毎日1カップの小麦粉が必要で、ものすごい量の小麦粉を使う羽目に。
しかも、スターターが出来上がるまで、14日以上もかかりました。
7日ほどでできると思っていたので、10日を過ぎた頃からは不安でしたねえ。
大きな原因の一つとしては、水っぽくなってしまいボディがしっかりしていなかったから、と、今になっては思います。
今回は二度目なので、前回よりは知識はあるし、それほど不安感はなかったのですが、 Ms. Elaine さんのサイト(英語)でのアドバイスをもとに今回はスターター作りをしました。
何がよかったか、というと、始めるのも、”餌やり”も、小麦粉は1カップじゃなくて、たったの30gしか使わないこと。
こんな少しでよかったんだ、と目から鱗。
しかも、水っぽくなったら水の量は減らしてね〜、という注意書きがあるのもよかったです。
(前回は頑なに、1カップ小麦粉、1カップ水、とやっていましたから。)
そして、今回は、10日ほどでスターター(今回はチャーリーと名付けたよ)が出来上がりました。
作り始めは、RO(逆浸透膜)水を使っていたので、もしそうしていなければ、もっと早く出来上がっていたかも、と思います。
4年前初めてサワードウブレッド作りを始めたときは、ミネソタに住んでいて、大きなキッチン、大きなオーブン、そして、パンを焼くのに使えるルクルーゼやストウブの鍋も持っていました。
その時はこんなサワードウブレッド焼きました。
これ以外にもミネソタでのサワードウブレッド経験に関する投稿はこちらから見れます。
現在は状況が一変。
今年バンコクに引っ越して、シンプルミニマルな暮らしを目指しています。
そんなことで、オーブンもミネソタでのものより小さく、キッチン用品も本当に必要なものしか所有したくない。
ということで、重い鍋も持ちたくない。
そういうかなり違った環境で作るサワードウブレッド、以前とはやり方を少し変えなければならないのはわかっていました。
4年前に初めてサワードウを始めたときは色々不安で、サワードウに関するものはインターネットで読み漁りました。
その時は、サワードウの全てを知った、と勝手に思ってましたが、今回また読み始めたら、前回はほんの一部をかじっただけだったと思い知らされました。
例えば、二次発酵を冷蔵庫ですることによって味に深みを出す、そして、焼く時間を調整できる、なんて知りませんでした。
サワードウブレッド、奥が深いです。
とりあえずオーブンが小さめということで、以前に作っていたレシピの半分量でいくことに。
以前はたいてい500gの粉で作っていたのを、今回は250gで。
オーブン対応の鍋がないので、アルミホイルでドームを作ってみました。
これで、スチームが起こってくれるといいなあ、という望みから、です。
ただ、ホイルは軽く、下の部分もしっかり密封されていなかったので、どれだけスチーム効果があったかは?。
焼き上がりはこんな感じ。
表面は悪くないです。
でも、中を見ると、目の詰まり具合、穴の空き具合で、一目瞭然で、発酵が足りなかったのがわかりました。
それに、底の部分の焼きが甘い。
これ、このオーブンで焼いた実は2個目のサワードウブレッドなんです。
一番最初に焼いたのは、パーチメントペーパーに底の部分がくっついて焦げてしまったため、今回は一段上に天板を移して、そして、さらにホイルでリング状のものを作って天板から少し浮かせる感じにして焼いたのですね。
そうしたら、今度は反対に、底の部分にあまりいい色に焼き色がつかなかった。
まあ、色々反省点があったのですが、この時点で、やっぱりサワードウブレッドは鍋に入れて焼きたい、と決断。
決断はしたものの、どんな鍋にするか。
まずは、うちの30Lエレクトロラックストースターオーブンに入るサイズ。
オーブン庫内を測ったりお店に実際色々な鍋を見に行ったりして、20cmサイズが適当ではないか、と判断。
次はどのブランドのものを購入するか。
今回はパンを焼くのに使うのが第一理由だったこともあって、ルクルーゼやストウブなどというブランドに拘りませんでした。
結局最終的に選んだのが、IKEA(イケア)のVARDAGEN 3Lサイズ。
色の選択はなく、黒一択。
でも、今回は黒か白がいいなあ、と元から思っていたので、満足。
黒鍋、かっこいいです。
サイズ的にも、ピッタリ。
ルクルーゼやストウブに比べて、背が高いところも気に入って購入しました。
そして、できたのがこちら。
大満足ー。
前回の経験から学んで、色々やり方を変えたこともありますが、鍋を使った効果が大きいと思います。
このプチプチとした焼き目は、ちゃんとスチームが鍋の中で作られたのを証明している感じ。
この鍋は上の部分は20cm幅があるのですが、下がすぼまっていることで、小さめのパンを焼いてみましたが、上にはまだ余裕があるので、次回はもうちょっと大きめで焼いてみようと思います。
が、小さめに作って二人でパッと食べ切るのも悪くないです。
またすぐに作ればいいことですし。
中もいい感じ。
今回は冷蔵庫での二次発酵も長めに約12時間。
夫は、今回のがこれまでのサワードウブレッドの中で一番味がいい、と言ってくれました。
早速ランチにいただきました。
生姜にんじんスープとの相性も◎。
これからも、サワードウブレッド、定期的に作っていきたいと思います。
美味しいパン、常備したいですよね。
長くなりました。
次回からまた普通の投稿に戻ります。